徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

竜王戴冠 7 旅路の果て / ロバート・ジョーダン

今回はナイニーヴとエレイン、ビルギッテがほとんどであった。いやー、なんかイライラするわ(笑)。なんで作者はここまでナイニーヴを性格悪く書くかなぁ。次の巻でこのシリーズはいったん終わるけれど、気持ちよくすっきり終わってくれればいいんだけど。しかし、モゲディーンに痛めつけられたナイニーヴが復活するには時間はかかるだろうけどね。

 

竜王戴冠〈7〉旅路の果て―「時の車輪」シリーズ第5部 (ハヤカワ文庫FT)

竜王戴冠〈7〉旅路の果て―「時の車輪」シリーズ第5部 (ハヤカワ文庫FT)

 

 

 

異端の徒弟 / エリス・ピーターズ

聖地に巡礼に出た商人とその徒弟。商人は旅の途中で倒れ、徒弟がその棺を修道院まで運んできた。死者をその修道院で埋葬したいと希望したが、折り悪く滞在中の大司教の使者にはばまれそうになる。今回も、だいたいパターンが読めてしまったのだが、犯人は途中までわからなかった。まぁ、善人であっても、欲望に負けてしまうことがあるということか。今回の巻では宗教に関して、勉強してしまったかも?(笑)

 

異端の徒弟 -修道士カドフェルシリーズ(16) (光文社文庫)

異端の徒弟 -修道士カドフェルシリーズ(16) (光文社文庫)

 

 

人間の檻 獄医立花登手控え / 藤沢周平

最終巻である。毎回、さぼっているように見えるのだが、これが牢獄の仕事もすれば、叔父のかわりに代診にいき、事件まで解決してしまう。しかし、その彼も、年貢の納め時というか、従妹と婚約し、大阪へ医学の修行へ旅立つ。いわゆる実は大名のお子様で、なんてのはなく、普通の青年の青春の間の出来事たちなのだが、どこか、さめた眼の彼がいる。終わり方が、なんとも寂しげに感じたのは私だけであろうか。

 

新装版 人間の檻 獄医立花登手控え(四) (講談社文庫)

新装版 人間の檻 獄医立花登手控え(四) (講談社文庫)

 

 

愛憎の檻 獄医立花登手控え / 藤沢周平

どの作品もどことなく寂しい男と女の生き様の作品が多い気がする。「奈落のおあき」など、従妹の仲のよかった娘がまさに奈落に落ちていくさまなど、悲しい気がするのだ。しかし、その中でも、昔はお転婆というよりも不良娘だったおちえが、かいがいしく登の手伝いをする姿が初々しい。

 

新装版 愛憎の檻 獄医立花登手控え(三) (講談社文庫)

新装版 愛憎の檻 獄医立花登手控え(三) (講談社文庫)

 

 

風雪の檻 獄医立花登手控え / 藤沢周平

登と同じ柔術道場仲間の新谷が、最近様子がおかしい。道場へ行くといって家をでるのだが、道場にくるでもなく深川あたりで飲みまわってるという。新谷の行方を追う登の前に立ちはだかる悪。この巻では、前の巻まで不良娘だったおちえが、登に助けられて以来、登に対する感じが変わっていっている。しかし、微妙に距離があるのがまたよい。

 

 

春秋の檻 獄医立花登手控え / 藤沢周平

藤沢周平ははじめてかもしれない。時代ものというと、大きな歴史ものがほとんどなのと、なんか物悲しい印象があって、あまり手にしてなかったんだが、今回、たまたま手にした、この本は、あたりだったかも。主人公の医者の立花登は希望に燃えて江戸で開業している叔父の家に向かうが、現実はそう甘いものではなかった。怠け者の叔父に代わって、牢屋での仕事をこなす。そんな彼がいくつもの事件の謎を解いていくのだ。短編集のせいか、すっきりと読ませてくれて気持ちがよいぞ。

 

新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)

新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)

 

 

堪忍箱 / 宮部みゆき

ここのところ、宮部さんの作品が続いてでている気がする。今回は短編集。江戸の下町のそこはかとない哀愁がただよう作品たちである。わからないのが、タイトルとなっている「堪忍箱」。「十六夜髑髏」はわからないなりに、おさまりがつくんだけど、「堪忍箱」だけがなんで?となってしまう。しかし、解説ではこの作品のいいところがそれだという。うーん、考え方の相違だな(笑)。しかし、この短編集は、これまた味わいのある作品ばかりである。

 

堪忍箱 (新潮文庫)

堪忍箱 (新潮文庫)