徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

【海外】ミステリー

森で昼寝する猫 / リタ・メイ・ブラウン&スニーキー・パイ・ブラウン

本当は、リタ・メイ・ブラウン&スニーキー・パイ・ブラウンが正式な作家の名前。スニーキー・パイは、作者の飼っている猫の名前。ミセス・マーフィーシリーズも4作目になったが、なかなか主人公のハリーが、元夫ともモデルの彼との間を決めたがらないのが…

異端の徒弟 / エリス・ピーターズ

聖地に巡礼に出た商人とその徒弟。商人は旅の途中で倒れ、徒弟がその棺を修道院まで運んできた。死者をその修道院で埋葬したいと希望したが、折り悪く滞在中の大司教の使者にはばまれそうになる。今回も、だいたいパターンが読めてしまったのだが、犯人は途…

あたしにしかできない職業 / ジャネット・イヴァノヴィッチ

前作にくらべると、なんと安心して読めることか(笑)。中身だけみれば、ぜんぜん安心しないし、ステファニーの無謀な行動にドキドキしっぱなしなのだが、今回は、警察官のモレリもついてるし、なにせ、元気なメイザおばあちゃんまでついてくる。犯人からの…

ブラックウォーター湾の殺人 / ポーラ・ゴズリング

前から、気になっていたシリーズなのだが、なかなかスタートにあたるこの本に出会えなかった。今回、ようやく手に入れてみて、失敗した!と思った。なぜなら、この作品の前にも、同じ登場人物たちが出ている作品があったのだ。また本屋さんで探さなくては(…

私が愛したリボルバー / ジャネット・イヴァノヴィッチ

特技なし、資格なし、あるのは元気と好奇心だけ、というステファニー・プラム。下着専門店のバイヤーだったのが、失業してしまい、背に腹はかえられぬと飛び込んだのがバウンティー・ハンター(賞金稼ぎ)。30歳バツイチってところがひっかかって(笑)、…

ハルイン修道士の告白 / エリス・ピーターズ

事故で瀕死の重傷を負ったハルイン修道士は、死を目前にして若い頃の過ちを告白する。恋しあった娘とその子供を死に至らしめたというのだ。その罪を詫びるため、奇跡的に回復したハルイン修道士とカドフェルはその墓前にむかうが、事件に巻き込まれることに…

パンプルムース氏のおすすめ料理 / マイケル・ボンド

「くまのパディントン」の作者が贈るミステリ・コメディ。。。と銘打っているが、私個人の趣味から言うと、「ミステリ」に値しない気がする。この作品の後書きに、宮部みゆき氏を並べて評していたが、なんか違う。料理の説明は読むほどにおいしそう。。。と…

デッドリミット / ランキン・デイヴィス

英国首相の兄が誘拐された。兄も、法務総裁という重職にある。誘拐犯の要求は、今、総裁が訴追している殺人事件の真犯人を探し、被告を無罪にすること。最初っから、被告は無罪なのはわかってしまう。多少、ふりまわされるのかと思ったが、一貫して被告は無…

クッキング・ママの告訴状 / ダイアン・デヴィッドソン

クッキング・ママのゴルディ。せっかくトムが一生懸命作ってくれたキッチンなのだが、残念なことに郡の衛生局の抜き打ち調査で一時休業を言い渡されてしまった。その間の仕事として、アーチの親友トッドのママの紹介で、テレビ番組にでることに。今回は、出…

猫はブラームスを演奏する / リリアン・J・ブラウン

久々にシャム猫ココのシリーズだ。しかし、最新のではなく過去の未訳の作品のひとつ。クィラランが大金持ちになるきっかけになる作品か。クィラランがはじめてピカックスを訪れるのだ。すでに今までのシリーズを読んでいる人にとっては「なるほど。そういう…

猟犬クラブ / ピーター・ラヴゼイ

ずっと読んでみたかった作品。というのも、以前入っていたミステリのサークルの名前の由来になった作品だからである(すでに、そのサークルは消滅してしまったが)参加者のほとんどが、面白いといっていたので、かなり期待して読み始めたが、うむ、面白かっ…

アイトン・フォレストの隠者 / エリス・ピーターズ

修道院にあずけられていた10歳のリチャードは、父親の死により荘園主となった。彼の祖母の野心によりリチャードに隣接した荘園の娘との結婚をせまる。そんな時に、祖母に近づいた隠者。今回は、リチャードが大活躍?と思ったが、シーンがいくつもに分かれる…

代価はバラ一輪 / エリス・ピーターズ

ジュディス・パールは若くして未亡人となった。そして町でも資産家であった。その彼女が夫との思い出の家を修道院に毎年咲くバラ一輪を代価に寄贈した。その彼女が毎年の代価が支払われる時期に行方不明となる。今回は、カドフェルはどちらかというと、パー…

門前通りのカラス / エリス・ピーターズ

院長がつれてきた新任の司祭。なんとも人間味のないというか、堅物の人物がやってきた。町中の人間に嫌われたのはいうまでもない。子供たちにも簡単に手をあげ、人々に許しをあたえるのがその仕事であったのに。また同時に、女帝モードの密偵が、シュルーズ…

秘跡 / エリス・ピーターズ

修道士カドフェルシリーズ。ハイド・ミードの修道院から二人の修道士がシュルーズベリに逃れてきた。十字軍に従軍し負傷した修道士と、その看護する口のきけない修道士。今回は殺人はおきない。一人の尼僧になるといって家をでた女性の行方を探すことが中心…

憎しみの巡礼 / エリス・ピーターズ

修道士カドフェルシリーズである。なかなか本屋さんで見つけられないのが、たまにきず。まとめて買わないと、すぐに買えないのが困るところだ(笑)。カドフェルのシリーズは舞台は中世のイギリス。今回は、昔の事件とからみながら過去の登場人物などもでて…

悪意の楽園 / キャロリン・G・ハート

キャロリン・G・ハートの最新作かな。今回は、ヘンリー・Oの夫の死についての真相を追う。後半は完全に舞台はハワイになるんだけど、やはり一度旅行でいってると、イメージがわきやすいものだ(笑)。ヘンリー・Oのシリーズはどれも、ぐいぐいと引っ張られ…

災いの小道 / キャロリン・G・ハート

キャロリン・G・ハートというと、ミステリー書店の経営者アニーのシリーズを連想する方も多いのではないだろうか。この本は、元新聞記者・ミステリ作家のヘンリー・Oが主人公のシリーズの第3作目である。素直にいえば、アニーのシリーズよりも、こちらのシリ…

死への婚礼(死を呼ぶ婚礼) / エリス・ピーターズ

初老の男と18歳の娘が政略結婚する日に、肝心の男が死体となってしまった。まぁ、よくあるパターンだな、と思ったが、意外な枝葉がでてきたり。昔の人って、純真なのね…なんて思ってみたり(^^;今回もわくわくさせていただきました(笑)。 死を呼ぶ婚礼―修…

猫は鳥と歌う / リリアン・J.ブラウン

今回は、ちょっと犯人が見え透いてる。しかし、長年の悪役が今回は決着がつくのがみものか?しかし、明確な殺人事件がなかなかでてこなかったのには、ちょっと物足りなさを感じた。まぁ、後半(ほんとに最後に)に事件は起きる感じだけどね。 猫は鳥と歌う (…

「化かされた古狐」亭の憂鬱 / マーサ・グライムズ

絶対に手に入らないと思っていた。たまたま入った古本屋さんで手に入れたのだ。本の後ろを見ると、なんと初版本。うふ。とっておこー(笑)。この作品は、パブシリーズの中でも、2冊目に発行されたけれど、絶版になってしまったのだ。リチャード・ジュリーもま…

悪意のM / スー・グラフトン

久々にキンジー・ミルホーンである。今回の作品では、過去にキンジーと関わりのあった男性が登場してくる。探偵のディーツしかり警察官のジョナ・ロブしかり。今キンジーにとってはディーツが一番肌が合うのだろうけど、根無し草のディーツは、落ち着くわけ…

「レインボウズ・エンド」亭の大いなる幻影 / マーサ・グライムズ

前作の「『乗ってきた馬』亭の再会」の直後の話である。まさに延長上にあるといえる。前回の事件に巻き込まれるきっかけになった老女の死がこの作品にもからんでくるのだ。再びアメリカへ。イギリスのイメージとはぜーんぜん違うのに、なぜかすんなり溶け込…

クッキングママは名探偵 / ダイアン・デヴィッドソン

ずーっと気になってはいたのだ。ようやく読む気になった(笑)。この作品も食べ物がたくさんでてくる。なにせ、主人公のゴルディはケータリング業を営んでいるのだ。…おや?と思ったのは、私の好きなキャサリン・ホール・ペイジのフェイス・シリーズも同じよ…

失投 / ロバート・B・パーカー

ボストンものを探していてまずは、これを読み始めた。ハード・ボイルドか、と思ったけど、あまり嫌な感じはしなかった。なぜか。食事の場面が多いせいかもしれない。主人公はタフで”現代の騎士”だなどと、カバーの裏側には書かれていた。この作品のいいとこ…

昔むかしの物語 / アリサ・クレイグ

ひさびさにジュニーとマドックが帰って来た、という感じ。今度の舞台はウェールズ。ウェールズといわれてもピンとこないのが日本人なのだろうな(笑)。しかし、その地方の伝統行事とかは読んでいて面白い。今回は、出だしの感じがマーサ・グライムズに似て…

聖ペテロ祭の殺人(聖ペテロ祭殺人事件) / エリス・ピーターズ

たとえどんなにいい男でも、事件がおきたら疑ってかかるべきだ。この作品ではずっと、そればかり思っていた。今までの作品の中でも、この作品ほど犯人がバレバレなのもないよな。スティーブン王と女帝モードとの争いも落ち着いて平和なお祭りの中、町の若者…

「古き沈黙」亭のさても面妖 / マーサ・グライムズ

この巻では、なんとついにジュリー警視も病気もちになってしまった。レイサー主任警視の執拗ないじめのせいだ…と自分では思ってる(笑)。また、ずいぶん分厚いだけあって、話の中で迷子になりそうだった。事件自体は、そんな難しいことではない。ジュリー警視…

ミステリ講座の殺人 / キャロリン・G・ハート

アニーには敬服するばかりである。私だったら、到底あのお姑さんとはやっていけない。どんなに旦那にほれてても、自分がおかしくなるくらいだったら、離婚するな(笑)。今回面白かったのは、3人の女性ミステリ作家(クリスティー・ラインハート・セイヤーズ)…

「五つの鐘と貝殻骨」亭の奇縁 / マーサ・グライムズ

今回は、ずいぶん凝ってるなと思った。なんか、クリスティーっぽい?どう考えても、クリスティー嫌いな作者なんだけどね。毎回、新しいことに挑戦している気もするが。このシリーズのいいのは、登場人物たちのイキイキとした感じ。確かに主人公のジュリーも…