徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

宮部 みゆき

堪忍箱 / 宮部みゆき

ここのところ、宮部さんの作品が続いてでている気がする。今回は短編集。江戸の下町のそこはかとない哀愁がただよう作品たちである。わからないのが、タイトルとなっている「堪忍箱」。「十六夜髑髏」はわからないなりに、おさまりがつくんだけど、「堪忍箱…

天狗風 / 宮部みゆき

時代小説でいいんだろうか(笑)。どちらかというと伝奇モノ?のような気もするが。不思議な力を持つお初と、算学の道場に通う右京之介が、神隠しにあった娘たちを追う。久しぶりに、お初登場の作品を読んだ。それだけに、前作ってどんなんだっけ?と思って…

人質カノン / 宮部 みゆき

日常の生活にひそむミステリーの短編集である。宮部氏の長編も面白いのだが、この短編集もすごいと思う。確かに文字の量は短編といわれるものかもしれないが、いやいや、しっかり読ませてくれる。ただ、タイトルの作品となった「人質カノン」だけが、どうも…

R.P.G. / 宮部 みゆき

ネット上の擬似家族の「お父さん」が刺殺された。その3日前に絞殺された女性と遺留品が共通している。舞台は警察署内の取調室。そこで行われる事情聴取。「お父さん」は誰に殺されたのか。なぜ、擬似家族をもったのか。現実の家族のあり方、を考えさせるもの…

鳩笛草 / 宮部みゆき

さすが宮部氏である。もう、止められない。3つの短編で成り立つこの文庫。短編の上手い作家は、長編を読んでもはずさない、というのが私の素直な感想。この文庫の2作目の「燔祭」は、6月に上映される「クロスファィア」の序章のようなもの。残念ながら「ク…

夢にも思わない / 宮部みゆき

久々に宮部氏のミステリである。てっきり、このシリーズの前作を読んでいたつもりだったけど、どうも違っていたらしい(笑)。せっかくだから、前作も読まなくちゃ。と思わせる作品。主人公の緒方くんは、中学一年生。その相棒の島崎くんとともに事件を解決す…