徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

桃花源奇譚 風雲江南行 / 井上祐美子

桃花源の住人の裔といわれる少女は、実母を探す貴公子と、科挙に落ちた秀才とともに、江南にむかう。そこで、盗人の疑いをかけられ囚われの身に。そこで、力自慢の少年に救われる。そして4人はともに桃花源を目指す。彼らの話なんだけれど、ここに登場する…

桃花源奇譚 開封暗夜陣 / 井上祐美子

中国の宋の時代。都の開封で剣舞を見せる芸人の少女と、家出した貴公子、科挙に落ちた秀才の3人が、謎の仙人、凄腕の剣客につけねらわれる。そして謎の旅にでるのである。いやー、読んでて気持ちいい(笑)。私ごのみの勧善懲悪だな(笑)。気持ちがつかれ…

魔道士の掟 2 魔法の地へ / テリー・グッドカインド

この巻では、ついに敵役が登場だ。ダークン・ラールの挿絵をみてびっくり。なんか、もっと、ごっついというか意地悪なイメージでしたのに(笑)。しかし、後半の描写を読んでいて、これはちょっと映像にはできない?と思ってしまった。カーランとリチャード…

竜王戴冠 5 勇者ビルギッテ / ロバート・ジョーダン

ナイニーヴは、伝説の英雄ビルギッテとともに、闇セダーイのモゲディーンと対決する。しかし、逆に二人ともが痛めつけられてしまう。ビルギッテが現世にたたき出されてしまうのだ。ナイニーヴはそれをくよくよと自分のせいだ、と自分を責めている。しかし、…

天狗風 / 宮部みゆき

時代小説でいいんだろうか(笑)。どちらかというと伝奇モノ?のような気もするが。不思議な力を持つお初と、算学の道場に通う右京之介が、神隠しにあった娘たちを追う。久しぶりに、お初登場の作品を読んだ。それだけに、前作ってどんなんだっけ?と思って…

ブラックウォーター湾の殺人 / ポーラ・ゴズリング

前から、気になっていたシリーズなのだが、なかなかスタートにあたるこの本に出会えなかった。今回、ようやく手に入れてみて、失敗した!と思った。なぜなら、この作品の前にも、同じ登場人物たちが出ている作品があったのだ。また本屋さんで探さなくては(…

利休鼠のララバイ / 赤川次郎

杉原爽香も28歳である。結婚生活も仕事も、それなりに幸せな爽香なのだが、彼女のまわりの人間はどうにも不穏なことばかりが起こっている。私が彼女だったら、ぜったいぶちぎれてるのに(笑)。ミステリとしているものの、ミステリらしい部分がほとんどな…

ひと呼んでミツコ / 姫野 カオルコ

これは、ジャンルはなんだ?ミツコは、まじめだけがとりえの平凡な女子大生。しかし、彼女には不思議なパワーがあった。盲腸手術の痕が、人の心を傷つけるような言葉に直面すると、不思議なことがおこるのだ。すべて短編なのだが、胸のすくようなミツコの決…

花散る頃の殺人 / 乃南 アサ

「凍える牙」の主人公、音道貴子の短編集である。それぞれの短編は、なかなか味わいのあるものが多い。彼女の普段の生活と刑事の生活が違和感なく読める。一番共感もてたのは、一番最初の作品「あなたの匂い」か。ストーカ-に遭う目にはあいたくはないが、…

人質カノン / 宮部 みゆき

日常の生活にひそむミステリーの短編集である。宮部氏の長編も面白いのだが、この短編集もすごいと思う。確かに文字の量は短編といわれるものかもしれないが、いやいや、しっかり読ませてくれる。ただ、タイトルの作品となった「人質カノン」だけが、どうも…

私が愛したリボルバー / ジャネット・イヴァノヴィッチ

特技なし、資格なし、あるのは元気と好奇心だけ、というステファニー・プラム。下着専門店のバイヤーだったのが、失業してしまい、背に腹はかえられぬと飛び込んだのがバウンティー・ハンター(賞金稼ぎ)。30歳バツイチってところがひっかかって(笑)、…

滝夜叉 / 皆川博子

ちょっとジャンル分けに迷った。時代的には平安時代、平将門、藤原純友の乱の頃。主人公は彼らではなく、その息子、娘たちである。しかし、本当に彼らにそのような子供がいたのか、ちょっと歴史を勉強した私程度では、わからない(笑)。主な視点は、「じさ…

凍える牙 / 乃南アサ

うーん、ミステリというべきなのだろうか。しいていうなら警察小説か。主人公はバツイチの女性刑事。以前、NHKでドラマをやったように思う。そのとき、主人公役を天海祐希がやっていたように思う。(漢字あってるかな(^^;)正直、まさにぴったり、と…

むかし僕が死んだ家 / 東野圭吾

7年前に別れた恋人・沙也加の子供時代の記憶を取り戻すために、「私」は彼女と幻の家を訪れた。そこで、二人を待ち受ける真実。正直、タイトルにだまされた、という気がしてならない。文学的な解釈をすれば、おそらく間違いではないのだろう。この分類自体、…

R.P.G. / 宮部 みゆき

ネット上の擬似家族の「お父さん」が刺殺された。その3日前に絞殺された女性と遺留品が共通している。舞台は警察署内の取調室。そこで行われる事情聴取。「お父さん」は誰に殺されたのか。なぜ、擬似家族をもったのか。現実の家族のあり方、を考えさせるもの…

魔道士の掟 1 探求者の誓い / テリー・グッドカインド

父をなにものかに惨殺された森の案内人リチャード。彼は、犯人の手がかりを求めて森をさまよううちに、ひとりの女性を危機から助けることになる。そして、それが冒険の旅の始まりだった。現代のファンタジィの巨頭といわれるロバート・ジョーダンと並んで名…

萌がさね 藤原道長室明子相聞 / 鳥越碧

時代ものとすべきか、恋愛ものとすべきか迷ったが、話の中心が明子と道長の恋愛模様なので、あえて恋愛とした。左大臣家に生まれながら、政敵藤原道長へ嫁ぐことになった明子。心に藤原実資を思いつつ、当時粗暴といわれるような力強い道長のもとにいくこと…

夜のかけら / 藤堂 志津子

ルックス、話し相手、セックス、それぞれに男を切り分けてつきあっていく利保子。5人の男を弄び、自分の心の隙間を埋めるように貪欲に男とつきあっていく。彼女にとっての恋愛の形を探していく。。。うむ。ある意味、理想ではある(笑)。年齢的にいっても、…

ヤーンの翼 グイン・サーガ80 / 栗本 薫

表紙のイシュトヴァーン、怖すぎです(笑)。今回は、グインとイシュトが交互に出てきて、まぁ、及第点かな(笑)。グインだけでいいのに(^^;ナリスとレムス、双方の魔道士が、グインを味方に引き入れようと接触をこころみる。イシュトは、どんどんと追…

魔界転生 下 / 山田 風太郎

将軍家病篤し、の報にふれ野望大きい紀伊大納言は江戸へ登ろうとする。その行く手をさえぎる柳生十兵衛。男のロマン~、じゃないけれど、剣豪たちの熱い思い、闘うことへの飽くなき欲望が、ぐいぐいと先を読ませる。敵方の女忍者が十兵衛に惚れたりするのを…

魔界転生 上 / 山田風太郎

ぢるちくんオススメの本(笑)。映画を何年も前に見ていてイメージは「ジュリー」なんだよな(笑)(ジュリーでよかったよねぇ?(^^;)それが思い切りくつがえされた感じである。まさに魔人たちが、なぜ、その道を選んだのか、がこの上巻では語られる。…

竜王戴冠 4 青アジャの砦 / ロバート・ジョーダン

身を隠した青アジャと合流するために、ミンたちは隠れ里をみつけだした。しかし、それをみつけたのはミンたちだけではなく、ガレス・ブラインも彼女たちを見つけ出した。今回のガレスの登場は、なんとなく微笑ましい気がした。もとアルミリン位のシウアンに…

パンプルムース氏のおすすめ料理 / マイケル・ボンド

「くまのパディントン」の作者が贈るミステリ・コメディ。。。と銘打っているが、私個人の趣味から言うと、「ミステリ」に値しない気がする。この作品の後書きに、宮部みゆき氏を並べて評していたが、なんか違う。料理の説明は読むほどにおいしそう。。。と…

ハルイン修道士の告白 / エリス・ピーターズ

事故で瀕死の重傷を負ったハルイン修道士は、死を目前にして若い頃の過ちを告白する。恋しあった娘とその子供を死に至らしめたというのだ。その罪を詫びるため、奇跡的に回復したハルイン修道士とカドフェルはその墓前にむかうが、事件に巻き込まれることに…

竜王戴冠 3 旅の大道芸人 / ロバート・ジョーダン

あいかわらず、異能者候補たちは、ひんまがった性格をしているらしい。しいていえば、アイール人と行動をともにしているエグウェーンは、さすがに矯正されていきているようだが(笑)。黒アジャの動きも気になるところであるが、どちらかというと、モーゲイ…

数奇にして模型 / 森博嗣

プロローグからだまされてしまいました。てっきり、彼の疑いははらされる・・・という方向性だと思ってしまいました(笑)。最近の萌絵は、どうも越権行為が多いのが気になる。まぁ、あくまで創作の世界だから、なんでもあり、といわれればあるなのだろうが…

華胥の幽夢(ゆめ) / 小野不由美

十二国記にしては珍しい短編集。個人的には長編のほうを期待してたのだが。短編の中身は、いくつものストーリーの脇にある話という感じか。気になった作品としてはタイトルにもある「華胥」。王のやったことには、明らかな間違いというものがないのに、麒麟…

童話物語 下 大きなお話の終わり / 向山 貴彦

妖精フィッツとの突然の別れから1年、少女ペチカは大都市パーパスで暮らしていた。初めて幸せを感じていたペチカ。しかし、世界の最後をつげる「妖精の日」はそこまできていた。。。電車の中で読んでいてウルウルしてしまいました(笑)。最後の最後までしつ…

童話物語 上 大きなお話の始まり / 向山貴彦

妖精に会うと疫病になる、そんな話のある町に住んでいる少女ペチカ。幼い頃に母親を亡くし、日々の生活もやっとのペチカに精神的なゆとりがあるわけもなく、ゆがんだ性格に育ったペチカ。そんなペチカが妖精フィッツと出会うことになる。妖精フィッツは、世…

猫の言いぶん / 小暮規夫

猫のクラブをはじめたせいもあるが(笑)、久しぶりにミステリ以外の本を読んだ。猫の質問に獣医さんが答えてる。で、飼い主にも、こうしてくださいね、というような書き方をしている。なかなか、勉強になった。曲がった尻尾についても書いてある。これで、…