徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

羊たちの沈黙 / トマス・ハリス

2度目である。まだ印象が多少残っている。前回はただひたすら筋書きを読むことで終わった気がするので、今回はじっくり読んでみた。な、みなが高く評価するのか、どうもよくわからなかったからだ。今回読んで見ても、やっぱりわからない。サイコの分野の草分け的存在だからじゃないか、とうちの旦那はいう。しかし、それだけで「これはいい」と言えるのだろうか。この作品だけだと、どうしても、ハニバル・レクターとクラリス、ヴァッファロウ・ビルの2本の話が、中途半端な感じがする。「レッド・ドラゴン」を読むことで、ハニバルの話への感じ方が変わってくるのかもしれないが・・・。クラリスの成長の話とすれば、わからなくもないが、私にはクラリスの印象が薄い。確かに、たくさん彼女を表現する言葉はでてくるが、どうしても表面をなでるような感じしかしない。その点でも私には不満の残る作品になってしまった。

 

羊たちの沈黙 (新潮文庫)

羊たちの沈黙 (新潮文庫)