徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

少女コレクション序説 / 渋沢竜彦

タイトルからしてかなり妖しげ(笑)。実際にはいくつかの短編からなっているが物語性はなく、研究についての論文のよう。しかし、とりあげている題材は、さすがマルキ・ド・サド公爵の翻訳をしただけあって、性的なものを取り上げているものが多い。しかし、不思議と嫌悪感はなく、研究としての性について、という感じ。私が面白いと思ったのは、「コンプレックスについて」。様々なコンプレックスの存在と、その名前の由来などを見ると、なかなか面白かった。考え方は理解できるが、嗜好はちょっと…というところか。

 

少女コレクション序説 (中公文庫)

少女コレクション序説 (中公文庫)