徒然に読書の記録をする。

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太陽の王と月の妖獣 下 / ヴォンダ・N.マッキンタイア

この作者は、アメリカのSF作家。しかし、うまくフランスの宮廷を描いているような気がする。上巻では、静かな流れしかなかったけれど、下巻からは、怒涛のように出来事が起っていく。「妖獣は、女性なのよ」という彼女の言葉が、誰にも信じてもらえなくて愛する男性だけの信頼だけだった。最後の最後まで、ハラハラしどうし。ファンタジーというか、まるで歴史物語を読んでいるよう。当時の宮廷社会の様子もそうだけれど、宗教感など、興味深い。しかし、日本国皇太子が出てくるくだりは、「なんか違う…」

 

太陽の王と月の妖獣〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

太陽の王と月の妖獣〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)