「古き沈黙」亭のさても面妖 / マーサ・グライムズ
この巻では、なんとついにジュリー警視も病気もちになってしまった。レイサー主任警視の執拗ないじめのせいだ…と自分では思ってる(笑)。また、ずいぶん分厚いだけあって、話の中で迷子になりそうだった。事件自体は、そんな難しいことではない。ジュリー警視が目撃者なのだから。しかし、なぜそのような事件が起きたのか、ジュリー警視の心にひっかかるものが。結論でいうと、おー、こういうことだったのか、という納得が得られた。死んだ子供はどっちか、もう1人の子供はどうなった、というのに終始ふりまわされたけどね。イメージが変わったといえば、なんともすごい数のミュージシャンの名前がでてくること。それも現代のミュージシャンだから、余計に違和感。どうしても、私のイメージでは、第二次大戦直後くらいなんだよなぁ。たぶん、毎回戦中の回想シーンがあるせいだろうけど。よかったことは、ようやくヴィヴィアンがイタリアに出発したことと、メルロ-ズに新たな恋人ができたことか(笑)
「古き沈黙」亭のさても面妖―警視リチャード・ジュリー (文春文庫)
- 作者: マーサグライムズ,Martha Grimes,山本俊子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1992/03
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る