徒然に読書の記録をする。

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聖ペテロ祭の殺人(聖ペテロ祭殺人事件) / エリス・ピーターズ

たとえどんなにいい男でも、事件がおきたら疑ってかかるべきだ。この作品ではずっと、そればかり思っていた。今までの作品の中でも、この作品ほど犯人がバレバレなのもないよな。スティーブン王と女帝モードとの争いも落ち着いて平和なお祭りの中、町の若者たちが、一悶着を起こす。これが事件の発端となり、いくつかの殺人と事件が起こるのだ。あとがきにも書かれているように、カドフェルの周囲の人たちの成長を読むのが楽しい。殺された商人の姪は、なかなかにきれる女性だったが、男に惑わされるのが、安易な気もした。普通は、犯人がはっきりするまでは、行動はしないものだと思うのだけれど。

 

聖ペテロ祭殺人事件―修道士カドフェルシリーズ〈4〉 (光文社文庫)

聖ペテロ祭殺人事件―修道士カドフェルシリーズ〈4〉 (光文社文庫)