徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

悪意のM / スー・グラフトン

久々にキンジー・ミルホーンである。今回の作品では、過去にキンジーと関わりのあった男性が登場してくる。探偵のディーツしかり警察官のジョナ・ロブしかり。今キンジーにとってはディーツが一番肌が合うのだろうけど、根無し草のディーツは、落ち着くわけもなく。こればっかりは、お互いに譲れないんでしょうな。作品の前半部分は、それほど緊張感もなく、またキンジーのみごとな仕事ぶりも安心して読めた。後半に入って、事件が起きると、とめられなくなってしまった(笑)。一番かわいそうだったのは、はたして誰だったのだろう。ガイはけして、不幸せではなかったと思う。最後にキンジーと出会えたのだもの。

 

悪意のM (ハヤカワ・ミステリ文庫)

悪意のM (ハヤカワ・ミステリ文庫)