舞台裏の殺人 / キャロリン・G・ハート
ミステリ好きにはたまらない1冊かもしれない。主人公は、ミステリ専門書店を経営するアニー。文章の端々に、ミステリ作品の主人公やタイトルがちりばめられているのだ。この作品は、シリーズの3作目にあたるらしく、ちょっと違和感を持ちつつ読み始めた。この本の巻末には、作品に登場したミステリの説明がのっている。比較的、クリスティーが多いかもしれない。この作品で脇役ながら魅力的なのが、ミステリ好きのヘニー。ミセス・ポリファックスやキンジー・ミルホーンになりきって事件を追いかけるのだ。思わず、ニヤニヤしながら読めるであろう。