徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

2001-11-01から1ヶ月間の記事一覧

白き狼の宿命 / マイクル・ムアコック

この巻でようやく「従妹殺し」「女殺し」の理由がわかるのだが、なんだかあっけない感じ。長編のファンタジィになじんでいるからかなぁ(^^;サイモリルを失ってからのエルリックが出会う女性は、エルリックに惹かれるのだが、彼が結局自分が不幸にしてし…

暗い日曜日 / 仁木悦子

表題作の「暗い日曜日」は仁木兄妹の活躍する。すべてで6作品あるが、「うす紫の午後」はちょっと悲しい気がした。人の心のちょっとした闇は、きっかけによって悲惨な事件もおこりうるというのを感じた。「かわいい妻」は、私にはムリだ(笑)、と思った。 …

この世の彼方の海 / マイクル・ムアコック

新天地を求めて旅立った皇子エルリック。しかし、スパイと思われ海岸へ追い詰められる。そこで忽然と現れた船で、この世のものならざる海へ乗り出すのである。ここにでてくる登場人物、この作品しか知らなきゃ知らないじゃん、という人物たちがでてくる。う…

魔道士の掟 4 結ばれぬ宿命 / テリー・グッドカインド

前巻では、もういっしょに行動しないのかと思ったリチャードとカーランだが、なんとか仲直りしたようだ。しかし、カーランは自分の身分をあきらかにする。動揺するリチャード。このままタイトルのとおり結ばれないのだろうか。しかし、この巻ではほとんどの…

森で昼寝する猫 / リタ・メイ・ブラウン&スニーキー・パイ・ブラウン

本当は、リタ・メイ・ブラウン&スニーキー・パイ・ブラウンが正式な作家の名前。スニーキー・パイは、作者の飼っている猫の名前。ミセス・マーフィーシリーズも4作目になったが、なかなか主人公のハリーが、元夫ともモデルの彼との間を決めたがらないのが…

竜王戴冠 7 旅路の果て / ロバート・ジョーダン

今回はナイニーヴとエレイン、ビルギッテがほとんどであった。いやー、なんかイライラするわ(笑)。なんで作者はここまでナイニーヴを性格悪く書くかなぁ。次の巻でこのシリーズはいったん終わるけれど、気持ちよくすっきり終わってくれればいいんだけど。…

異端の徒弟 / エリス・ピーターズ

聖地に巡礼に出た商人とその徒弟。商人は旅の途中で倒れ、徒弟がその棺を修道院まで運んできた。死者をその修道院で埋葬したいと希望したが、折り悪く滞在中の大司教の使者にはばまれそうになる。今回も、だいたいパターンが読めてしまったのだが、犯人は途…

人間の檻 獄医立花登手控え / 藤沢周平

最終巻である。毎回、さぼっているように見えるのだが、これが牢獄の仕事もすれば、叔父のかわりに代診にいき、事件まで解決してしまう。しかし、その彼も、年貢の納め時というか、従妹と婚約し、大阪へ医学の修行へ旅立つ。いわゆる実は大名のお子様で、な…

愛憎の檻 獄医立花登手控え / 藤沢周平

どの作品もどことなく寂しい男と女の生き様の作品が多い気がする。「奈落のおあき」など、従妹の仲のよかった娘がまさに奈落に落ちていくさまなど、悲しい気がするのだ。しかし、その中でも、昔はお転婆というよりも不良娘だったおちえが、かいがいしく登の…

風雪の檻 獄医立花登手控え / 藤沢周平

登と同じ柔術の道場仲間の新谷が、最近様子がおかしい。道場へ行くといって家をでるのだが、道場にくるでもなく深川あたりで飲みまわってるという。新谷の行方を追う登の前に立ちはだかる悪。この巻では、前の巻まで不良娘だったおちえが、登に助けられて以…

春秋の檻 獄医立花登手控え / 藤沢周平

藤沢周平ははじめてかもしれない。時代ものというと、大きな歴史ものがほとんどなのと、なんか物悲しい印象があって、あまり手にしてなかったんだが、今回、たまたま手にした、この本は、あたりだったかも。主人公の医者の立花登は希望に燃えて江戸で開業し…

堪忍箱 / 宮部みゆき

ここのところ、宮部さんの作品が続いてでている気がする。今回は短編集。江戸の下町のそこはかとない哀愁がただよう作品たちである。わからないのが、タイトルとなっている「堪忍箱」。「十六夜髑髏」はわからないなりに、おさまりがつくんだけど、「堪忍箱…