徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

2000-04-01から1ヶ月間の記事一覧

聖ペテロ祭の殺人(聖ペテロ祭殺人事件) / エリス・ピーターズ

たとえどんなにいい男でも、事件がおきたら疑ってかかるべきだ。この作品ではずっと、そればかり思っていた。今までの作品の中でも、この作品ほど犯人がバレバレなのもないよな。スティーブン王と女帝モードとの争いも落ち着いて平和なお祭りの中、町の若者…

鳩笛草 / 宮部みゆき

さすが宮部氏である。もう、止められない。3つの短編で成り立つこの文庫。短編の上手い作家は、長編を読んでもはずさない、というのが私の素直な感想。この文庫の2作目の「燔祭」は、6月に上映される「クロスファィア」の序章のようなもの。残念ながら「ク…

風の海 迷宮の岸 / 小野不由美

十二国記の文庫、3冊目である。前回が上下巻だったので、今回も?と思ったら1巻だけでした。今回の主人公は、戴国の麒麟、10歳の泰麒。この主人公も前回同様、蓬莱国(いわゆる我々が生活している世界だな)での生き方に、窮屈な思いをしていたことは確かだ…

「古き沈黙」亭のさても面妖 / マーサ・グライムズ

この巻では、なんとついにジュリー警視も病気もちになってしまった。レイサー主任警視の執拗ないじめのせいだ…と自分では思ってる(笑)。また、ずいぶん分厚いだけあって、話の中で迷子になりそうだった。事件自体は、そんな難しいことではない。ジュリー警視…

ミステリ講座の殺人 / キャロリン・G・ハート

アニーには敬服するばかりである。私だったら、到底あのお姑さんとはやっていけない。どんなに旦那にほれてても、自分がおかしくなるくらいだったら、離婚するな(笑)。今回面白かったのは、3人の女性ミステリ作家(クリスティー・ラインハート・セイヤーズ)…

スキップ / 北村薫

17歳の女子高生の心が、きがついたら42歳の女性の身体に宿っていたら。私では冷静ではいられない。しかし、主人公の女性は、どうにかして新しい世界に順応していこうとしている。家族の協力もあって、なんとか生活をしていくのだ。作者も元高校教諭だけあっ…