2000-01-01から1年間の記事一覧
なんでかねぇ、ほんと性格悪い女性ばっかりでてくる(笑)。よっぽど作者は女嫌いなのかなぁ(^^;この巻では、石城に集まった仲間たちが、再びそれぞれに旅だって行くのだ。ついつい男性陣を応援したくなる。強いて言えば、エレイン王女が一番まともなんじ…
気が付いたら本屋さんで売っていた(笑)すっかり忘れた頃に出てくれるのでうれしい。一番最初にでた「月の影…」にも出てくる六太と尚隆の物語である。彼らの生まれた時代は、どうも室町くらいのように思ったのだけど、どうだろう。よくある馬鹿殿のふりをして…
森氏の作品では初めて読む短編集である。正直に言おう。どうも、イマイチである。確かに、いくつかは巧いなと思う作品もある(虚空の黙祷者)。しかし、ときどきアニメちっくな作品があったり、読者の錯覚を導く作品が多い気がする。錯覚ものは、一つ二つだ…
今回は、ちょっと犯人が見え透いてる。しかし、長年の悪役が今回は決着がつくのがみものか?しかし、明確な殺人事件がなかなかでてこなかったのには、ちょっと物足りなさを感じた。まぁ、後半(ほんとに最後に)に事件は起きる感じだけどね。 猫は鳥と歌う (…
「スキップ」を読んでいたので、また時間の流れを使ったお話だというのは、すぐにピンときた。29歳の真希は夏の午後、自動車事故に出会う。しかし、目が覚めると、いつも通りの家、しかし、この世界には人がいなかった。毎日同じ日がくりかえされて、150日を…
初老の男と18歳の娘が政略結婚する日に、肝心の男が死体となってしまった。まぁ、よくあるパターンだな、と思ったが、意外な枝葉がでてきたり。昔の人って、純真なのね…なんて思ってみたり(^^;今回もわくわくさせていただきました(笑)。 死を呼ぶ婚礼―修…
絶対に手に入らないと思っていた。たまたま入った古本屋さんで手に入れたのだ。本の後ろを見ると、なんと初版本。うふ。とっておこー(笑)。この作品は、パブシリーズの中でも、2冊目に発行されたけれど、絶版になってしまったのだ。リチャード・ジュリーもま…
久々にキンジー・ミルホーンである。今回の作品では、過去にキンジーと関わりのあった男性が登場してくる。探偵のディーツしかり警察官のジョナ・ロブしかり。今キンジーにとってはディーツが一番肌が合うのだろうけど、根無し草のディーツは、落ち着くわけ…
前作の「『乗ってきた馬』亭の再会」の直後の話である。まさに延長上にあるといえる。前回の事件に巻き込まれるきっかけになった老女の死がこの作品にもからんでくるのだ。再びアメリカへ。イギリスのイメージとはぜーんぜん違うのに、なぜかすんなり溶け込…
爽香シリーズ第5弾である。爽香も、もう19歳。恋のライバルまで現れて、ちょっと微妙な年頃なのである。私的に言えば、恋というよりもまだ友人に近い気がするんだけど<明男それに明男もなんか情けない。母親を思う気持ちもわかるけど、爽香に甘えすぎて…
ずーっと気になってはいたのだ。ようやく読む気になった(笑)。この作品も食べ物がたくさんでてくる。なにせ、主人公のゴルディはケータリング業を営んでいるのだ。…おや?と思ったのは、私の好きなキャサリン・ホール・ペイジのフェイス・シリーズも同じよ…
ひさびさにジュニーとマドックが帰って来た、という感じ。今度の舞台はウェールズ。ウェールズといわれてもピンとこないのが日本人なのだろうな(笑)。しかし、その地方の伝統行事とかは読んでいて面白い。今回は、出だしの感じがマーサ・グライムズに似て…
ボストンものを探していてまずは、これを読み始めた。ハード・ボイルドか、と思ったけど、あまり嫌な感じはしなかった。なぜか。食事の場面が多いせいかもしれない。主人公はタフで”現代の騎士”だなどと、カバーの裏側には書かれていた。この作品のいいとこ…
たとえどんなにいい男でも、事件がおきたら疑ってかかるべきだ。この作品ではずっと、そればかり思っていた。今までの作品の中でも、この作品ほど犯人がバレバレなのもないよな。スティーブン王と女帝モードとの争いも落ち着いて平和なお祭りの中、町の若者…
さすが宮部氏である。もう、止められない。3つの短編で成り立つこの文庫。短編の上手い作家は、長編を読んでもはずさない、というのが私の素直な感想。この文庫の2作目の「燔祭」は、6月に上映される「クロスファィア」の序章のようなもの。残念ながら「ク…
十二国記の文庫、3冊目である。前回が上下巻だったので、今回も?と思ったら1巻だけでした。今回の主人公は、戴国の麒麟、10歳の泰麒。この主人公も前回同様、蓬莱国(いわゆる我々が生活している世界だな)での生き方に、窮屈な思いをしていたことは確かだ…
この巻では、なんとついにジュリー警視も病気もちになってしまった。レイサー主任警視の執拗ないじめのせいだ…と自分では思ってる(笑)。また、ずいぶん分厚いだけあって、話の中で迷子になりそうだった。事件自体は、そんな難しいことではない。ジュリー警視…
アニーには敬服するばかりである。私だったら、到底あのお姑さんとはやっていけない。どんなに旦那にほれてても、自分がおかしくなるくらいだったら、離婚するな(笑)。今回面白かったのは、3人の女性ミステリ作家(クリスティー・ラインハート・セイヤーズ)…
17歳の女子高生の心が、きがついたら42歳の女性の身体に宿っていたら。私では冷静ではいられない。しかし、主人公の女性は、どうにかして新しい世界に順応していこうとしている。家族の協力もあって、なんとか生活をしていくのだ。作者も元高校教諭だけあっ…
あっというまに読み終わりました(笑)。帰りの電車と家の30分程度(笑)。やっぱり会話が多いからだよなぁ…。今回は、ちょっと大人な雰囲気です。爽香さん。お父さんが脳溢血で倒れるし、親友の今日子は、あやしげな大学生との恋をしているし。BFの明男とのつ…
ひさびさ森先生である。このタイトルの付け方、うまいなぁ、と思った。英語のタイトルが「WHO INSIDE」。内容ともぴったりなんだもの。50年前の謎の死と今回の死。そして、その死に場所になる蔵。蔵の中にだれがいたのか。旦那も「きっと、森先生も、自分で…
今回は、ずいぶん凝ってるなと思った。なんか、クリスティーっぽい?どう考えても、クリスティー嫌いな作者なんだけどね。毎回、新しいことに挑戦している気もするが。このシリーズのいいのは、登場人物たちのイキイキとした感じ。確かに主人公のジュリーも…
この作者は、アメリカのSF作家。しかし、うまくフランスの宮廷を描いているような気がする。上巻では、静かな流れしかなかったけれど、下巻からは、怒涛のように出来事が起っていく。「妖獣は、女性なのよ」という彼女の言葉が、誰にも信じてもらえなくて愛…
やっと第四部が始まった。第三部までは5巻ずつだったのだけど、この部は8巻になるらしい。ようやくアル=ソアが自分の意志で動こうとしている。いや、動かないでいるというべき?中心になる人物たちが集まっているので面白い。ミンだけ別行動になっているの…
今回は怒涛の展開である。ある意味、停滞気味なパロに、ようやく動きがあったという感じ。私の好きなリンダが、どこまでがんばるのかが気になるところ。しかし、あとがきでナリスは死んじゃうのね、というのがわかって、最後のあがきなのかぁ、とも思った。…
帯にだまされた感じです。”侍女マリー=ジョゼフの恋と冒険”。恋なんかないし、冒険といえるものもないし…。上巻だからでしょうか。恋というには、淡すぎるんですもん(^^;しかし、ファンタジーというかSFなのかしら。舞台がフランスのルイ14世の時代とい…
今回はいつもと少し趣が違った。いつもは、プラント氏のような貴族たちが中心にいて、その中に、ジュリー警視が入っていくようなイメージだったのが、今回は警察が中心になっているような感じ。また犯人の思考が始めと終わりに出てくるところも今までにな か…
杉原爽香シリーズ第三弾。爽香も17歳になって、そろそろ受験の二文字がちらつくようになったものの、あいかわらず、事件に巻き込まれてしまう(笑)。爽香の他にも中心になる恩師布子と河村刑事の仲も気になるところ。今回はこの二人のプロポーズのシーンから…
Kyokoさん選定のこの本。選定者のコメントに納得の1冊。結論が先にあるにもかかわらず、真相は最後まで読まないとわからない。うまく作者にその気にさせられたなぁ、と思った。子供時代と現在の印象の移動がうまい。しかし、回想者が結局犯人(?)というパ…
今回は、主人公のアニーがマックスとの結婚式から話ははじまる。あいかわらず、ミステリー関係のネタがでてくるのが面白い。しかし、アニーのミステリ好きなわりには頭がまわっていないような気がするのはきのせいか?もたもた感が私には感じられた。犯人に…