徒然に読書の記録をする。

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風の海 迷宮の岸 / 小野不由美

十二国記の文庫、3冊目である。前回が上下巻だったので、今回も?と思ったら1巻だけでした。今回の主人公は、戴国の麒麟、10歳の泰麒。この主人公も前回同様、蓬莱国(いわゆる我々が生活している世界だな)での生き方に、窮屈な思いをしていたことは確かだ。しかし、だからといって逃げてきたわけではなく、十二国でいう蝕によって、蓬莱国に流されたものが、再び戻ってきたということになるらしい。主人公が成長していく様は、なかなか微笑ましい。シリーズものの常として、私としては最後に何が待ち受けるのか、それだけが気になる。もし、このまま短編で終わるのだとしたら、私は欲求不満になってしまうだろうな。

 

風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)

風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)