徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

【海外】ミステリー

「独り残った先駆け馬丁」亭の密会 / マーサ・グライムズ

今回はいつもと少し趣が違った。いつもは、プラント氏のような貴族たちが中心にいて、その中に、ジュリー警視が入っていくようなイメージだったのが、今回は警察が中心になっているような感じ。また犯人の思考が始めと終わりに出てくるところも今までにな か…

緋色の記憶 / トマス・H・クック

Kyokoさん選定のこの本。選定者のコメントに納得の1冊。結論が先にあるにもかかわらず、真相は最後まで読まないとわからない。うまく作者にその気にさせられたなぁ、と思った。子供時代と現在の印象の移動がうまい。しかし、回想者が結局犯人(?)というパ…

「跳ね鹿」亭のひそかな誘惑 / マーサ・グライムズ

プラント氏がかわいそうだなぁ、と今回は思ったのである。ポリーには気づいてもらえず、そのポリーだってジュリー警視のことが好きみたいだし。要するに、ジュリー警視が別の人とゴールインしちゃえば、いいんだろうけど、この人ももてるからなぁ…(笑) 今…

ハネムーンの殺人 / キャロリン・G・ハート

今回は、主人公のアニーがマックスとの結婚式から話ははじまる。あいかわらず、ミステリー関係のネタがでてくるのが面白い。しかし、アニーのミステリ好きなわりには頭がまわっていないような気がするのはきのせいか?もたもた感が私には感じられた。犯人に…

「エルサレム」亭の静かな対決 / マーサ・グライムズ

この作品で私が読んだのはまだ3作目だが、今のところ、これが一番かもしれない。実際にはシリーズ5作目なのだが、途中の作品と、なかなか出会えないのである。グライムズはアメリ人なのだが、イギリスのあのどんよりとしたイメージをうまく描いていると思う…

修道士の頭巾(フード) / エリス・ピーターズ

この作品ではカドフェルのかつての恋人が登場。恋愛沙汰か?と思いきや、俗世から離れた身の上で、そんなことがおこるはずもなく(笑)。彼女の息子に殺人の容疑がかかりカドフェルが捜査に乗り出すのです。ここしばらく、カドフェルの手伝いが続いて逃げられ…

死体が多すぎる / エリス・ピーターズ

今回の舞台はカドフェルたちの修道院のそばで、イングランドの王位継承権争いの戦争での事件。戦争の最中、94人が処刑されたのに死体は95人分あるという。普通のミステリだったらここまで大人数の死体は出てこない。確かに多くの死体の中に1体だけ増えても、…

スミソン氏の遺骨 / リチャード・ティモシー・コンロイ

某ミステリ掲示板では、スカだという評価、某ユーモアミステリ掲示板では面白いとの評価が分かれた作品。確かにユーモアミステリ好きなら、好意的な評価があるかもしれない。スカ情報を先に知っていたので、そのつもりで読み始める。…私には向いていないらし…

ママは新人シェリフ / J.A.ジャンス

父も夫も警察官。しかし夫は2ヶ月前に殉職した。そして、彼女ジョアンナはアリゾナ州コーチースのシェリフに選ばれたのだ。警察の仕事を身につける為に、警察学校の訓練コースに参加するのだが、そこで事件にまきこまれる。Kazさんがすすめるだけのことはあ…

聖女の遺骨求む / エリス・ピーターズ

やっと古本屋さんで1巻を購入。さっそく読んでみる。初めての時代背景だ。なにせ、1200年代のイギリス。当然、ホームズだって生まれていない。日本でいえば、鎌倉・室町か。日本でこの時代背景では、想像すらできないだろう。この作品の探偵役は修道士カド…

羊たちの沈黙 / トマス・ハリス

2度目である。まだ印象が多少残っている。前回はただひたすら筋書きを読むことで終わった気がするので、今回はじっくり読んでみた。な、みなが高く評価するのか、どうもよくわからなかったからだ。今回読んで見ても、やっぱりわからない。サイコの分野の草分…

ママは眠りを殺す / ジェームズ・ヤッフェ

ママシリーズの最新刊です。といっても、古本屋さんでゲットしたんですけど(^^;今回はお芝居の話。私が読むコージー系の作品ではよく劇団を舞台にした殺人事件というのが起こるのが多い気がする。特に、この作品でも「マクベス」を中心に事件が起こるの…

ママのクリスマス / ジェームズ・ヤッフェ

前作がちょっと最後が気に入らなかったのだが、とりあえず購入(笑)。ちょっと時期が遅くなったけど、舞台はクリスマスの頃。やっぱり、アメリカ、宗教がからむと特に難しいのか。クリスマスのイルミネーションの騒音がきっかけで、殺人事件にまでおきてしま…

赤い館の秘密 / A・A・ミルン

なんと「熊のプーさん」の作者が書いた唯一の推理小説である。みとさんオススメである。しかし、私にはちょっと時間がかかってしまった(笑)。なにせ、こういう古風なミステリは久しぶり(^^;まぁ、じっくり読んだほうでしょう。トリックとかは、私にも想…

舞台裏の殺人 / キャロリン・G・ハート

ミステリ好きにはたまらない1冊かもしれない。主人公は、ミステリ専門書店を経営するアニー。文章の端々に、ミステリ作品の主人公やタイトルがちりばめられているのだ。この作品は、シリーズの3作目にあたるらしく、ちょっと違和感を持ちつつ読み始めた。こ…

扉をあけて / ナンシー・ピカード

やっと最新刊までやってきたのだ。主人公のジェニーもすでに36歳。自分と変わらないか?と思っていたが、意外に年上だった(笑)。目に見えて殺人といえるものはなかったが、今回も色々と考えさせられることが多かった。しかし、なんであんなに相手をつぶそう…

猫は泥棒を追いかける / リリアン・J・ブラウン

いやぁ、思ったより早くに手に入れられて満足、満足(笑)。やっぱりネコ好きには、たまりません。あいかわらずのクィラランとココですが、この作品の中で一番好きなキャラクターは、シーリアかな。しかし、つい前作くらいに出てきたばかりのキャラクターをあ…

牛乳配達退場 / シャーロット・マクラウド

なんとも奇妙なタイトルである。毎回、シャンディ教授のシリーズは変なタイトルが多い。きっと日本語にするからなのだろうけど(笑)。しばらくぶりのこのシリーズのせいか、期待が大きすぎたのか、空回りしてしまったようだ。帯に書かれていた名脇役に、カト…

夢からさめても / ナンシー・ピカード

あなたは、いきなり現れた息子(それも自分が生んだのでなく、旦那の昔の彼女の子供・高校生)を受け入れられますか?今回のジェニーには、そういう出来事に遭遇する。ジェニーは子供はいらないと思っているけれど、ジェフは子供が欲しかった。当然、ジェフ…

ママ、手紙を書く / ジェームズ・ヤッフェ

伊咲美さんのHPですすめられていたので、みようやく本屋さんで見つけたので購入しました。私は知らなかったのですが、この作品の前にすでにシリーズがあったとか。裏書きにも「あのママが帰ってきた!」とありますし。安楽椅子探偵役のママと、私立探偵役…

「悶える者を救え」亭の復讐 / マーサ・グライムズ

舞台は「バスカーヴィル家の犬」のダートムア。3人の子供が殺される。この作品で初めてマキャルヴィ主任警視が登場。私、けっこう好きなんですよね、彼。上司にしたら、かなりつらいけど(^^;その彼が、敗北感を感じつつ事件が起るのがこの作品。グライム…

「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察 / マーサ・グライムズ

ずっと探していて、結局あきらめて3冊目から読み始めました(笑)。この前の作品のタイトルが『「化かされた古狐」亭の憂鬱』。もうタイトルから惹かれてしまいました(^^;作家のマーサ・グライムズはアメリカ人ながら、舞台はイギリス。よくアガサ・クリ…

羊たちの沈黙 / トマス・ハリス

どうにも「検屍官」のイメージが重なってしまう。違いと言えば、主人公の年齢と地位か?サイコものをあまり読まないせいかもしれないが(^^;全体的に主人公の存在感はあるものの、彼女の姿が出てこない。やはり女性が書く女性の主人公のほうが、リアルな…

無法のL / スー・グラフトン

ひさしぶりに、キンジーシリーズである。作品は少し前には出ていたが、色々とタイミングが合わず、今回購入。今回は、キンジーの栄養補給のもとのロージーと、大家のヘンリーの兄のウィリアムの結婚から話が始まる。いつもの作品と比べると、ドタバタ感がい…

死体は訴える / ペニー・ワーナー

雰囲気は、リタ・メイ・ブラウンに似ていると感じたのは私だけだろうか?これに猫たちが出ていなくて、主人公が耳が不自由なのだ。舞台が、今までよく読んでたアメリカ東海岸とは違うので、これまた感じが違う。主人公は、小さな地元の新聞発行者兼記者。犯…

涙のマンハッタン / ナンシー・ピカード

再びジェニーシリーズである。ほんと、シリーズもの好きだよなぁ(^^;今回は、財団を辞めたジェニーが、ニューヨークで、死んでしまった友人の所長代理をすることに。そこで、事件の真相を調べようとするのだが。うむむ。ちょっと、今回は場所がNYのせい…

悲しみにさよなら / ナンシー・ピカード

私個人としては、とても読むのがつらかった。最後の訳者あとがきでも、同様につらかった人がいたらしいが。ジェニーの母親の死によって、彼女の疑惑をつきとめようとする。周囲の人間の、もう一つの側面に気づかされることの辛さは、たまらないものがある。…

虹の彼方に / ナンシー・ピカード

最近、彼女の作品をよく読む。というか、他の作家のシリーズは、大概読んでしまったからだと思うが(^^;今回の作品の舞台はカンザス。カンザスというと私は「オズの魔法使い」を連想したんだが、やっぱりタイトルもそれを意識しているのでしょうか<「虹…

愛しのわが家 / ナンシー・ピカード

なんでナンシー・ピカードを一度読むのを止めたのかを思い出した。少し現実的というか心が痛くなるような現実、みたいな内容が多いせいだ。この作品の場合は、精神を病んだ人たちの施設の話から、事件が起きてくる。他のコージーな作品とくれば、殺人事件な…

結婚は命がけ / ナンシー・ピカード

久々にナンシー・ピカードを購入。主人公のジェニーが結婚式をあげるまでに、家庭内暴力に耐えかねた妻が夫を殺してしまう、という事件にまきこまれていく。内容としては現代におきる事件の内容で、私も少し考えさせられた。実際に欧米だけでなく、日本でも…