徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

姑獲鳥の夏 / 京極夏彦

鉄鼠の檻」に出ていた久遠寺先生、どんな人のイメージだったっけ?と思い、再読したのである。前回読んだときは、なんともだらだらと長い感じがしたのに、今回はなぜか丁寧に読んだように思う。再読だから展開はわかってるはずなのだが、やっぱりどきどきしてしまうのだ。しかし、この作品から「鉄鼠の檻」までが約半年しかたっていないっていうのは、文士・関口にはつらいよなあ(^^;

 

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

 

 

猫は知っていた / 仁木悦子

もう感動である。絶対、見つけられないと思っていたのだ。仁木氏の作品は。彼女は、第三回江戸川乱歩賞受賞者。時代背景は、戦後を舞台にしていたりするのだが、当時のミステリはどこか、おどろおどろしたものがあったのに、さらっと明るいミステリの作風。彼女の作品があったから、私はアガサ・クリスティも好きになったのかもしれない。この作品は、作者とう同姓同名の悦子が、ワトソン役で兄が事件を解決する。久しぶりに読めて、こんな展開だったっけ?と思いつつ、楽しく読めた。

 

猫は知っていた (講談社文庫 に 2-1)

猫は知っていた (講談社文庫 に 2-1)

 

 

竜王戴冠 6 ケーリエン攻防戦 / ロバート・ジョーダン

首都ケーリエン周辺は、クーラディン率いるシャイドー・アイール、その数16万、アル=ソア率いるアイール7種族の総数30万、エグィーンとアビエンタが絶対力で作り出した稲妻が敵陣を襲ったのを合図に、戦いの火蓋が気って落とされた。しかし、思っていたより、戦いのシーンは少ない。アル=ソアから離れようとしたマットは結局もどってくるはめになるし。ま、女性陣たちのイライラするようなシーンが少ないだけましか(^^;

 

竜王戴冠〈6〉ケーリエン攻防戦―「時の車輪」シリーズ第5部 (ハヤカワ文庫FT)

竜王戴冠〈6〉ケーリエン攻防戦―「時の車輪」シリーズ第5部 (ハヤカワ文庫FT)

 

 

 

魔道士の掟 3 裏切りの予言 / テリー・グッドカインド

手がかりを求めて「泥の民」を訪れた二人は、命がけで彼らを説得し、成功する。リチャードとカーラン、この二人の運命はどうなってしまうんだろう?なんかいい雰囲気、と思っていたのが、魔道士さえ恐れる悪名高い魔女を訪れたのちに、わかれわかれになってしまう。また、新しく登場したレイチェルが今後のカギか?今まで読んできたファンタジィと比べると、心理描写が多いような気もするんだけど。。。

 

魔道士の掟〈3〉裏切りの予言―「真実の剣」シリーズ第1部 (ハヤカワ文庫FT)

魔道士の掟〈3〉裏切りの予言―「真実の剣」シリーズ第1部 (ハヤカワ文庫FT)

 

 

魔界の刻印 グインサーガ81 / 栗本薫

ついに、グインとレムスの対面である。途中、イシュトヴァーンの軍勢3万をやりすごすグインには、面白みすら感じる。あいかわらず、グインには1歩も2歩も遅れをとってる感じのイシュトヴァーンを見ると、少しかわいそうな気もしなくもない(笑)。しかし、意外だったのは、レムス。てっきり、ヤンダル・ゾックとイコールなのかと思っていたのだが。。。ふむ。しかし、次の舞台ではグイン、無事にきりぬけられるのだろうか。リンダと再会できるのだろうか。。。

 

グイン・サーガ81 魔界の刻印

グイン・サーガ81 魔界の刻印

 

 

鉄鼠の檻 / 京極夏彦

京極氏の本を読むたびに、これはミステリなんだろうか、と悩んでしまう。しかし、ついつい読んでしまうのは、彼の作品の魅力なのだろう。しかし、今回の厚さはなんだ。通常の本の厚さの5倍くらいある。確かに、それくらいの本を読むのとかわらないくらい時間がかかってしまった。本の内容でいえば、今までのシリーズの中でも、読みやすかった。宗教ネタだけれど、わかりやすかったと思う。しかし、骨董屋の今川氏は、最初こそよく出ていたけれど、後半は存在感が薄くなってしまった。ちょっと期待してたんだが、やはり、京極堂や榎木津氏のアクの強さには仕方ないのかも。

 

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

 

 

 

あたしにしかできない職業 / ジャネット・イヴァノヴィッチ

前作にくらべると、なんと安心して読めることか(笑)。中身だけみれば、ぜんぜん安心しないし、ステファニーの無謀な行動にドキドキしっぱなしなのだが、今回は、警察官のモレリもついてるし、なにせ、元気なメイザおばあちゃんまでついてくる。犯人からの脅迫は気持ちの悪いものばかりだけれど、この3人のからみをみてると、そんなことはささいなこと、のように見えてくるから不思議だ。ステファニーの賞金稼ぎの成長も気になるが、モレリとの恋愛模様もかなり気になる(笑)

 

あたしにしかできない職業 (扶桑社ミステリー)

あたしにしかできない職業 (扶桑社ミステリー)