徒然に読書の記録をする。

過去から現在の読書の記録。

2000-01-01から1年間の記事一覧

「跳ね鹿」亭のひそかな誘惑 / マーサ・グライムズ

プラント氏がかわいそうだなぁ、と今回は思ったのである。ポリーには気づいてもらえず、そのポリーだってジュリー警視のことが好きみたいだし。要するに、ジュリー警視が別の人とゴールインしちゃえば、いいんだろうけど、この人ももてるからなぁ…(笑) 今…

日本語の美 / ドナルド・キーン

ドナルド・キーンというと、学生時代に教科書で名前をみた記憶がある。本屋さんで惹かれたのは、タイトルのせいだった。最近、日本語に美を感じなくなった気がしたのだ。読んで見て面白かったのは三島由紀夫や安部公房のような作家についての話。ライシャワ…

寿司屋のかみさんおいしい話 / 佐川芳枝

家の近くの本屋で、いつも気になっていた。表紙の寿司に惹かれていたのだ(笑)。作者は東中野にある寿司屋のおかみさん。文章を読んでいると、ほんとに接客業って大変だな、と思う。好きな人には、なんでもないことかもしれないけど。ぜひ一度、食べに行きた…

少女コレクション序説 / 渋沢竜彦

タイトルからしてかなり妖しげ(笑)。実際にはいくつかの短編からなっているが物語性はなく、研究についての論文のよう。しかし、とりあげている題材は、さすがマルキ・ド・サド公爵の翻訳をしただけあって、性的なものを取り上げているものが多い。しかし…

「エルサレム」亭の静かな対決 / マーサ・グライムズ

この作品で私が読んだのはまだ3作目だが、今のところ、これが一番かもしれない。実際にはシリーズ5作目なのだが、途中の作品と、なかなか出会えないのである。グライムズはアメリ人なのだが、イギリスのあのどんよりとしたイメージをうまく描いていると思う…

修道士の頭巾(フード) / エリス・ピーターズ

この作品ではカドフェルのかつての恋人が登場。恋愛沙汰か?と思いきや、俗世から離れた身の上で、そんなことがおこるはずもなく(笑)。彼女の息子に殺人の容疑がかかりカドフェルが捜査に乗り出すのです。ここしばらく、カドフェルの手伝いが続いて逃げられ…

月の影 影の海 下 / 小野不由美

止められませんでしたね(笑)。すぐに手に入れてしまいました(^^;下巻ではようやく主人公がなぜその世界に行くことになったのかがわかる。しかし、普通の女子高生だったのが、国の王になるというのは、たやすいことではない。そこにいたるまでの彼女の進…

月の影 影の海 上 / 小野不由美

実はずっと気になる作家だし、作品であった。しかし、なにぶんアニメチックな表紙とかは嫌いなので、読む気になれなかったのだが、ようやく文庫になって私的には読めるような環境になったといえる。しかし、読んでがっかりするのは嫌だったので、とりあえず…

死体が多すぎる / エリス・ピーターズ

今回の舞台はカドフェルたちの修道院のそばで、イングランドの王位継承権争いの戦争での事件。戦争の最中、94人が処刑されたのに死体は95人分あるという。普通のミステリだったらここまで大人数の死体は出てこない。確かに多くの死体の中に1体だけ増えても、…

豹頭王の誕生 グインサーガ70 / 栗本薫

そろそろ出るかなぁ、と思って本屋さんをのぞいたら、うふふ、発見しましたよ。今回は、バランスよく3人の話(グイン・ナリス・イシュトバーン)が配されていた。ようやくグインの話が・・・と思った私だったのだが(^^;ようやく話が前に進むような気がし…

スミソン氏の遺骨 / リチャード・ティモシー・コンロイ

某ミステリ掲示板では、スカだという評価、某ユーモアミステリ掲示板では面白いとの評価が分かれた作品。確かにユーモアミステリ好きなら、好意的な評価があるかもしれない。スカ情報を先に知っていたので、そのつもりで読み始める。…私には向いていないらし…

群青色のカンバス / 赤川次郎

ふたたび、このシリーズである。やはり、日本のユーモア・ミステリは彼の作品が一番なのだろうか?…というか、あまりユーモア・ミステリの作品がないというのが正直なところか。さて、今回の作品は前回の事件から1年後である。しかし、いまどきこんな女の子…

妖魔をよぶ街 下 / テリー・ブルックス

はい。とめられませんでした。この欲求は(笑)。上巻で、じっくりとじらされたおかげで、下巻ではジェットコースターなみに読みに入ってしまいました。(おかげで旦那には冷たい目でみられるし・・・(^^;)ほんとに最後の最後まで目が離せないです。デー…

妖魔をよぶ街 上 / テリー・ブルックス

モダン・ファンタジィというと、ちょっと間違うとホラーに変わってしまうような気がする。この作品の出だしを読んだとき、間違えたか?と思ってしまった。舞台はイリノイ州ホープウェル。私のファンタジィのイメージではイギリスのようなヨーロッパの街のほ…

ママは新人シェリフ / J.A.ジャンス

父も夫も警察官。しかし夫は2ヶ月前に殉職した。そして、彼女ジョアンナはアリゾナ州コーチースのシェリフに選ばれたのだ。警察の仕事を身につける為に、警察学校の訓練コースに参加するのだが、そこで事件にまきこまれる。Kazさんがすすめるだけのことはあ…

聖女の遺骨求む / エリス・ピーターズ

やっと古本屋さんで1巻を購入。さっそく読んでみる。初めての時代背景だ。なにせ、1200年代のイギリス。当然、ホームズだって生まれていない。日本でいえば、鎌倉・室町か。日本でこの時代背景では、想像すらできないだろう。この作品の探偵役は修道士カド…

羊たちの沈黙 / トマス・ハリス

2度目である。まだ印象が多少残っている。前回はただひたすら筋書きを読むことで終わった気がするので、今回はじっくり読んでみた。な、みなが高く評価するのか、どうもよくわからなかったからだ。今回読んで見ても、やっぱりわからない。サイコの分野の草分…

夢にも思わない / 宮部みゆき

久々に宮部氏のミステリである。てっきり、このシリーズの前作を読んでいたつもりだったけど、どうも違っていたらしい(笑)。せっかくだから、前作も読まなくちゃ。と思わせる作品。主人公の緒方くんは、中学一年生。その相棒の島崎くんとともに事件を解決す…

ママは眠りを殺す / ジェームズ・ヤッフェ

ママシリーズの最新刊です。といっても、古本屋さんでゲットしたんですけど(^^;今回はお芝居の話。私が読むコージー系の作品ではよく劇団を舞台にした殺人事件というのが起こるのが多い気がする。特に、この作品でも「マクベス」を中心に事件が起こるの…

ママのクリスマス / ジェームズ・ヤッフェ

前作がちょっと最後が気に入らなかったのだが、とりあえず購入(笑)。ちょっと時期が遅くなったけど、舞台はクリスマスの頃。やっぱり、アメリカ、宗教がからむと特に難しいのか。クリスマスのイルミネーションの騒音がきっかけで、殺人事件にまでおきてしま…

赤い館の秘密 / A・A・ミルン

なんと「熊のプーさん」の作者が書いた唯一の推理小説である。みとさんオススメである。しかし、私にはちょっと時間がかかってしまった(笑)。なにせ、こういう古風なミステリは久しぶり(^^;まぁ、じっくり読んだほうでしょう。トリックとかは、私にも想…

若草色のポシェット / 赤川次郎

チャットで知り合ったしゅんくんのオススメということで、本当に久しぶりに赤川次郎を手に取った。どうしても、三毛猫ホームズや三姉妹探偵団のイメージがあるので、どうかなぁ?と思ったんだけど。意外にすっきり読めてしまった(笑)。この作品はシリーズも…

神竜光臨5 神剣カランドア / ロバート・ジョーダン

やっと第三部が完結である。アメリカではすでに第八部までいっているとか(^^;うむむ。旦那が好きなローダンシリーズみたいにならなきゃいいんだけど(笑)。さてさて、これではようやくアル=ソアがでてくるか、と期待したら最後のほうにしか出てこない(…

青い扉 / 藤堂志津子

久々に藤堂氏の作品である。最近は、ちょっと食傷気味な感があったので敬遠していたのだが、たまたま本を読み終えて手持ちぶさただったので購入してしまった(笑)。しかし、この主人公、自分とだぶる部分がいくつかあって、なかなか面白かった。お嬢様系の短…

舞台裏の殺人 / キャロリン・G・ハート

ミステリ好きにはたまらない1冊かもしれない。主人公は、ミステリ専門書店を経営するアニー。文章の端々に、ミステリ作品の主人公やタイトルがちりばめられているのだ。この作品は、シリーズの3作目にあたるらしく、ちょっと違和感を持ちつつ読み始めた。こ…