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妖魔をよぶ街 上 / テリー・ブルックス

モダン・ファンタジィというと、ちょっと間違うとホラーに変わってしまうような気がする。この作品の出だしを読んだとき、間違えたか?と思ってしまった。舞台はイリノイ州ホープウェル。私のファンタジィのイメージではイギリスのようなヨーロッパの街のほうが合う。しかし、この作品では違和感なくイメージしてしまった。主人公のネストも、少し大人びている魔力を持つ女の子。魔力という言い方が、ぴったりだ。意地悪く言えば、超能力みたいだけど。家のそばにある公園の森を、森の精と守っている。しかし、その街にはデーモンが現れて…。全体的に、夕方の薄闇の印象の作品である。上巻では、じりじりと何かが起きようとしているというところで終わってしまった。さっそく下巻も読まなくては、欲求不満になりそうだ(笑)。

 

妖魔をよぶ街〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

妖魔をよぶ街〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)